糖質が多く含まれる食品を判定するアルゴリズムを開発しました

こんにちは、SaveMedical編集部です。

弊社では糖質が多く含まれる食品を判定するアルゴリズムを大学の監修を受けながら開発しました。
社内で3色判定と呼んでいるこのアルゴリズムについて簡単にご紹介します。

どんなアルゴリズムなのか

3色判定は、食品交換表が⽰す各⾷品群の栄養素の平均含有量を参考に、調理済みの料理を「低糖質・低脂質」「⾼糖質」「⾼脂質」の3つに分類・判定するものです。⾎糖値に影響を及ぼす主な栄養素である糖質が、⾷事の中にどれだけ含まれているのかを把握する(カーボカウント)手助けができます。また、ユーザーの性別や目標体重などに応じて、各分類の適切な食事量をガイドしてくれる機能があります。

コンセプトテストに使用したモックアップ

なぜ3色判定アルゴリズムを開発したのか?

3色判定アルゴリズムを開発した弊社メンバーは、保健師として多くの2型糖尿病患者さんに対して、重症化予防を目的とした生活習慣指導を実施していた経歴があります。

多くの患者さんと接する中で、患者さんは”何をどのくらい食べればよいか分からない”という課題を抱えていると感じていました。
患者さんが”何をどのくらい食べればよいか”分かれば食事療法のストレスを軽減できるのではないか、という仮説を検証しようと考えたことが開発のきっかけでした。

コンセプトテストの結果、参加者の予定摂取カロリーが低下

3色判定のモックアップを作成し、下記の方法で簡易なコンセプトテストを実施しました。

コンセプトテストの方法

対象者
2型糖尿病を持つ50代の男性5名


方法
1.参加者に対して居酒屋のメニュー表を提示、参加者はメニュー表の中からコンセプトテスト当日夜に食べたい食事メニューを好きなだけ選択する
2.参加者がコンセプトテスト前日に食べた食事メニューについて、3色判定モックアップでフィードバックを実施
3.1.と同じ居酒屋のメニュー表から、参加者はもう一度コンセプトテスト当日夜に食べたい食事メニューを好きなだけ選択する

モックアップを用いてコンセプトテスト前日の食事内容に対するフィードバックを実施したことで、コンセプトテスト当日の夜に食べたい食事メニューの合計カロリーがフィードバック前と比較して平均16.9%減少しました。

A〜Eまでの5人の2型糖尿病患者さんそれぞれが、自身の食事課題をフィードバックから発見し、食事メニューを変更していました。

ユーザー対象は糖尿病患者さんだけではない

2型糖尿病患者さんだけでなく、同じく糖質が気になる妊娠糖尿病患者さんや栄養素をバランス良く食べたいと考えているすべての方にお使いいただける可能性があると考えています。

また、3色判定はアルゴリズムを修正することで、塩分が気になる高血圧症患者さんや脂質が気になる脂質異常症、潰瘍性大腸炎、胃摘出術後などの患者さんにもお使いいただける可能性があると考えています。

3色判定アルゴリズムにご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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